沢田マンションに泊まる。
【沢田マンション体験記】
竹虎のインターンの後、せっかく高知に行くということで、延泊して観光をすることにしていた。
事前に高知のオススメを友人達に聞いたところ、「沢田マンション」の名前が複数人から挙がった。
初めて聞いた名前だったが、調べてみると「日本最大の違法建築」らしい笑。
パワーワードすぎる。え、なんで捕まらないの?笑
facebookを見ると、なんとレンタルルーム(素泊まり4000円/泊)がある。
どうせなら泊まってどっぷり見学してみよう!潜入捜査だ!
ということで電話してみると、いい人そうな感じの女性の方が対応してくれ、8月31日から2泊分、予約できた。
しかし、これが想像以上の恐怖体験となることを私は知らないのであった、、、
当日、建物の前に着いて眺めてみると、それは想像以上に異様なオーラを放っていた。
マンションの真後ろは山。
3階まで伸びた大きなスロープ。
白く塗られた壁は、ところどころ黒くヒビが入っている。
廊下に干された洗濯物。木。
屋上には小屋、そして赤いクレーン。
オーナーに電話して、5階のオーナー自宅玄関にてお金を払う。玄関の天井は一部抜けていた。
でも、奥さんも旦那さんもとてもいい感じの方で、話しやすく、にこやかな方だった。
(ここを建てたご夫婦の旦那さんは既に亡くなられているそうで、娘さん?息子さん?ご夫婦に対応していただいた)
4階の部屋に案内される。
オーナーさんとは解散して、まず部屋を見て回った。
ここで最初の衝撃。
トイレのドアを開けると、便器の蓋の上にドサっと何かが落ちている。
それは、トイレの天井だった。
トイレの天井の一部が雨漏りで濡れて重たくなり、落ちていた。
よく見ると床においてあるスリッパも、びしょびしょに濡れている。
えっえっ、、、、、
「台風大丈夫でしたかー?」
「うん、うちは大丈夫だったよー」
って会話さっきしたけどな、、、これはデフォルトなの?
ぎょっとはしたけど、まだ面白がれる余裕があった。
さて、じゃあお風呂はどんな感じなんだろう。
ドアを開けてみると、1畳くらいのスペースに、水色の壁。
排水溝には髪の毛がたくさん、、、
あーーー無理だーーー
今日は近くの銭湯に行くことが決定した。
そして寝室。
レンタルルームは2DKで、備え付けの家具もあり、複数人で泊まれる広さになっている。
敷かれている布団は、、、
案の定(?)、謎の毛がたくさんついている。
確実に人のものである白い毛。そして細くて短い白い毛。
おばあちゃんと猫が寝ていたのかしら、、、?
今夜はバスタオルを敷いてしのぐことにした。
一通り見てから、建物を見学しに部屋を出る。
沢田マンションは、住人による改造ができるらしく、部屋によってドアが違うのが面白い。
白いドア、迷彩模様のドア、黄色いドア、木造のドア、、、
お店やサロンとして使われている部屋も多く、ドアの前に看板が置いてあったりする。
通路は、ベランダ兼廊下になっているため、住人の洗濯物がそこに干してある。
建物の構造は一定ではなく、あちこちに階段や通路があり、迷路みたい。
4階には池があり、池の周りで亀を散歩させているおばあちゃんがいた。
屋上に上がると、田んぼと畑。赤いクレーン。
1階から屋上まで上がれるリフトも設けられていた。軽自動車くらいなら載せられるらしい。
屋上を散歩していると、鶏の声。犬の声。
5階を見下ろすと、豚もいた。すごい場所だわぁ、、、
今までに体験したことないような場所で、
ワクワクするような、ドキドキするような、ちょっと怖いような、そんな場所だった。
夕飯を外で食べ、銭湯に寄って帰り、意を決して布団に横になる。
一応なんとか寝れたけど、布団に対する恐怖を感じながらの睡眠は当然浅く、朝早くに目が覚めてしまった。
朝、支度をしながら、
「今夜どうしようかな、、、もう黙って他の宿を取ろうかな、、、いや、でもせっかくだし我慢してもう1泊しようかな、、、」と考えながら床のポーチを拾うと、
「シュシュシュ、、、、」
黒く光るものがスーツケースの下に入っていった。
イヤァーーーーーー!!!!
、、、最っ悪。もう無理😭
天を仰ぎながらため息が出た。
プツンと何かが切れてどっと疲れが出て、
その場で昨夜目星を付けていた宿に電話かけた。
「今日泊まることはできますか?」
結局2泊の予定を1泊に変更し、
オーナーにそれを伝えると、2泊目の料金は返金してくれた。
「びっくりしたでしょう、ごめんなさいね」と、とても親切に(?)対応してくれた。
最後までオーナーご夫婦はとても感じが良かったので、そこはちゃんと伝えておきたい!
とまあこんな感じでした。
面白体験として興味本位で行ったが、思っていた以上の場所だったので尻尾巻いて逃げちゃいました泣
ただ流石に強烈すぎる体験だったので、ここに記録して成仏させたいと思います。