竹の油抜き



竹虎インターン3日目は、一日中【油抜き】作業だった。

油抜きとは、
竹の表面についている油や汚れを火で炙って浮かし、拭き取る作業のこと。
(詳しくは竹虎さんのHPに詳しく載ってます。 →こちら





バーナーの炎の中に竹を入れるのだが、とにかく暑い。
そして、竹が熱い!!
拭き取り用のタオルの上からでも熱いし、たまに手が滑って直接竹に触っちゃって火傷する。

さらに、炙りすぎると、竹の節と節の間の空気が膨張して、バン!!って竹が破裂する。(「ボヤ」と呼ぶ)
もうこれがとにかく怖かった、、、泣

もちろんボヤが起きるとビックリするけど、
ボヤが起きなくても、
「ボヤ来るかも、、ボヤ来るかも、、、」とドキドキしながら熱い竹を拭くのが辛かった。
ずっと黒ひげ危機一髪やってるみたいな。もっと怖いけど。

暑いし熱いしボヤが怖すぎるし、2日目の目打ちの作業に比べて苦手な作業だった、、、






という感じで、油抜きの作業が終わった時は、「やっと終わった、、辛かった、、、」と思っていたのだが、

夜、寝る前に一日を振り返ると、楽しかったと思えた。





なんでだろう?





たぶん、素材に触れていたからだ。

シンプルな作業の繰り返し。
でも、扱っているものが天然素材の竹だったから、自然と癒されていたんだと思う。

一つ一つ太さや模様の違う竹。
竹を火に入れて油を抜く。
竹の性質があるからこその作業という点も、心地よかった。

それに、こんな高知の工場のすみっこで、竹の油抜きをしている自分オモロいな笑、とたまに俯瞰して思ったりしてた笑

こんな所でこんな作業を楽しめている自分が好きだ。と思った。





私は、素材に触れていると癒されるということ。
また新しい気付きが増えて嬉しい。


油抜き前の竹。表面が白く曇っている。


油抜き後。艶が出て色も濃くなる。









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